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「清水運送とは、ウイングバレイで生産・加工する自動車部品を、全般にわたって運送している会社であり、現在は2代目である鳥越社長が会社の舵をとっている。」

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中学高校時代は、陸上部に所属をしており、駅伝の選手であった。駅伝は、バトンを次のランナーまで責任を持って届けるスポーツであり、学生の頃から責任がかかる仕事が好きであったと話す。大型トラックが大好きという理由で、はじめは現在と別の運送会社に入社する。数年後、現在の会社の初代社長からヘッドハンティングされ、転職をすることになる。さらに、初代社長の娘さんと結婚をする。

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現在の会社に入社した当時は、今のように高速道路もなく、道路は未整備であり、ナビゲーションもなく、地図を片手に何十時間もかけて往復の道を運転していたと言う。運送会社はお客様に頼まれた製品を安全に届けることが使命である。仮に、製品が壊れたりすれば、それで信頼がなくなり、仕事がもらえなくなる時もある。常に、責任を持って相手先に届ける必要がある。鳥越社長のお話で印象深かったのは、夜中に取引先の方から緊急の連絡があり、それを関東まで届けに行ったことである。その日は、すでにお酒を飲んでおり、鳥越社長が運転することはできなかったので、代わりに奥さんに運転をしてもらい、助手席に小さな子供を抱え関東まで一緒に行った。仕事を頼まれると、必ず引き受けるのが鳥越社長の鉄則である。

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その後、2代目の経営者となり、財務面に力を入れ、帳簿や決算書を読めるようにした。現在では自己資本比率(総資産に占める自己資本の割合を示す。運送業だと平均37%であり、割が高いほど経営が安定している。)が60%の高さである。

鳥越社長曰く、「経営者の役割とは、会社を存続させることである。」そのためには、組織を構成している人財とのコミュニケーションが重要と感じている。鳥越社長は毎朝5時、一番に出社し、従業員の顔を見て声をかけ、何か変わったことはないか確認してから送り出しを行っている。現在は、次の後継者にバトンを渡すために、さらなる財務状態の改善に力を入れている。商売とは、信用であり、信用とは短期間で形成されるものではない。日々の努力を継続させることで、信用されるようになるのである。今後も、信用される会社として、細く長く走り続けたいと語る。

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